よく出る要注意な問題30問!現役の教官が解説【学科試験前 必見】
こんにちは!マルコです。
学科試験によく出る問題30問を解説を交えてやっていきたいと思います。仮免試験・本免試験が控えている方は試験勉強に役立てて下さい。
①.妊娠中はシートベルトをしないほうがよい
【×】
妊娠中であっても変わらずシートベルトは原則着用します。そのほうが万が一の場合の被害を軽減できると科学的にも検証されています。
(ただし、着用により健康上問題があれば例外として免除となる場合もあります。)気になる方はお医者さんに確認の上着用しましょう。
②.二輪車に乗る時はできるだけ露出の多い服装にする
【×】
二輪車の転倒の危険性を考えると、季節問わず半袖などの露出の多い服装は適していません。二輪は死と背中合わせの乗り物ですから乗るなら長袖長ズボンの露出の少ない服装が最適です。
③.四輪車を運転する時の運転席のシートの位置は、クラッチペダルを踏み込んだ時に、ひざがわずかに曲がるくらいがよい
【〇】
引っかけ問題でひざが真っ直ぐ伸びるぐらいがよい。と出題される場合もありますが、その場合だとペダルの踏み込みが浅くなってしまうため✕になります。
④.青色の灯火の信号は、すべての車が直進し、左折し、右折することができる
【×】
”すべての” となると青信号ひとつで右折できない二段階右折の必要な原付や軽車両も含まれてしまうので答えは✕になります。
ちなみに問題文で「すべての車が~できる」と出題されたら例外があり答えがバツになることが多いです。こういった問題でもし解答に迷ったらバツにするのがおすすめです。
⑤.警察官が下図のような手信号をしている時の意味は、矢印の交通については青色の灯火の信号と同じである
【×】
手信号の問題でまず覚えてほしいのは、警察官がどんな手信号をしても対面する交通は必ず赤信号の意味になることです。対面は必ず赤なので、変わるのは横の交通だけです。手信号は横さえ覚えればOKです。ちなみに腕を横に水平に上げた時の横の交通は青。腕を垂直に上げた時の横の交通は黄色になります。
⑥.下図の標識がある時は、車は前方の信号が赤や黄色であっても、歩行者などまわりの交通に注意しながら左折することができる
【×】
この標識は「一方通行」です。設問の「左折可」の標示板とよく似ているのでひっかけ問題に注意しましょう。
⑦.下図の標識がある道路を自転車は通行することができる。
【×】
この標識は車両通行止めといって”車”の通行が禁止となる標識になります。実は自転車も車の仲間なのでこの標識から先へは進めません。もし自転車に乗っていてこの標識のある道路を通るときは、自転車から降りて手で押して進みましょう。
⑨.二輪車を押して歩く時は歩行者として扱われるので、歩道などを通行することができる
【〇】
この場合は歩行者として扱われるので、二輪車が故障した時などは歩道を通行するようにしましょう。
ですがその場合でも、エンジンのかかっている二輪車や、側車付きの二輪車、他の車をけん引している二輪車の場合は歩行者として扱われないので注意しましょう。
⓾.同一方向に二つの車両通行帯がある時は、速い車が右側、遅い車が左側を通行する
【×】
速度によって通行する通行帯をずらすのは三つ以上の車両通行帯の時です。二つの車両通行帯の時は左側の通行帯を通行します。
⑪.車は、道路に面した場所に出入りするため、歩道や路側帯を横切る時には、安全を確認して徐行しなければならない
【×】
これはうっかり○にしがちな問題ですが✕です。歩道や路側帯を横切るときは、徐行ではなく一時停止をして安全確認の後に通行します。周りに歩行者がいてもいなくても一時停止です。
⑫.緊急自動車に進路をゆずる時は、一方通行の道路であっても、必ず道路の左側によって進路をゆずらなければならない
【×】
一方通行の場合は対向車がいない道路なので、右側に寄って緊急自動車に進路をゆずっても大丈夫です。
⑬.バス専用通行帯は、小型特殊自動車、原動機付自転車、軽車両は通行することができる
【〇】
バス専用通行帯は、バス以外にも上記の車は例外で通行できます。
⑭.交通整理の行われている下図の標識がある交差点や、片側三車線以上の道路の交差点を右折する時は、原動機付自転車は「二段階右折」で右折しなければならない
【〇】
・二段階右折の標識(下図)がある
・片側三車線以上
上記のいずれかの条件に当てはまる交通整理の行われている交差点では、原付は二段階右折で右折します。
⑮.交通整理の行われていない交差点では、路面電車が必ず先に進むことができる
【×】
交差点で横の道路から路面電車が来た場合、車の方が道幅が広ければ路面電車が待ち、車が先に通行できます。交差点において路面電車が必ず先に進めるわけではないということです。
⑯.踏切を通過するときは、すべての踏切において直前で一時停止しなければならない
【×】
基本的には一時停止して安全確認ですが、信号のある踏み切りで青信号の時であれば一時停止せずに、安全確認をして踏切を通過できます。”すべて”などの言葉が問題文にある時は、例外がないか気を付けましょう。
⑰.踏切を通過する時は、低速ギアのまま中央寄りを一気に通過する
【〇】
エンスト防止のため、踏切ではギアを変速(ギアチェンジ)せずに一気に通過します。この一気にという言葉は、急加速で通過するという意味ではなく、止まらずに通過するという意味になります。
⑱.下図の標識がある道路では、普通自動車の最高速度は60キロメートル毎時である
【〇】
補助標識で「大貨」と示されている場合は、大型貨物車などにのみ意味する標識になります。関係のない普通自動車は、法定速度のまま60キロメートル毎時が最高速度となります。
⑲.60キロメートル毎時の速度で走行している時の、おおむねの停止距離は約20メートルである
【×】
速度-15でおおむねの停止距離を計算することができます。60キロの場合-15は45になるので、停止距離はおおむね45メートルとなります。
車は、60キロのスピードが出ていたら20メートルぐらいでは停止できません。
⑳.こう配の急な上り坂や下り坂は、徐行しなければならない
【×】
上り坂の頂上付近と、こう配の急な下り坂は徐行場所ですが、「こう配の急な上り坂」は徐行場所ではありません。上り坂では必要な分加速していきましょう。
㉑.歩行者のそばを通る時は、安全な間隔をあけて徐行しなければならない
【×】
安全な間隔をあける、あけれない場合は徐行です。どちらか一つで大丈夫です。安全な間隔もあけて、徐行もしてって両方を必ずやる必要はないです。
㉒.停留所で停止中の路面電車に追いついた時は、乗り降りする人や道路を横断する人がいなくなるまで、路面電車の後方で停止して待たなければならない
【〇】
基本的に止まっている路面電車に追い付いた時は後方で停止です。路面電車から降りる人の安全を確かめて、人の乗り降りが終わってから発進します。
㉓.停留所で停止中の路面電車に追いついた時、路面電車との間に1.5m以上の間隔がとれる時は、乗り降りする人がいても徐行で通過できる
【×】
止まっている路面電車に追い付いても安全地帯がある場合や、路面電車との間に1.5m以上の間隔が取れて乗り降りする人のいない時は徐行で通過できます。
この問題の場合は乗り降りする人が「いる状況」なので通過せず、路面電車の後方で停止します。
㉔.横断歩道の手前で止まっている車の側方を通過する時は、歩行者に注意して徐行しなければならない
【×】
この場合は徐行ではなく一時停止が必要です。注意して徐行、と言われると聞こえがいいのでこの問題で引っかかる人は非常に多いです。
㉕.70歳以上の高齢運転者が普通自動車を運転する時は、その車の前と後ろに高齢運転者標識(高齢者マーク)をつけなければならない
【×】
高齢者マークは、70歳以上で「加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が運転に影響を及ぼすおそれがある」運転者は表示に努めなければならないとされています。「努める」というのは言い方を代えると努力義務です。よって初心者マークとは違い、高齢者マークに法的な表示義務はなく、表示するかは本人の判断に任されています。
㉖.下図の標識のある道路では絶対に追い越しをしてはいけない
【×】
この標識は「右側にはみ出しての追越禁止」です。逆に言えば中央線から右側にはみ出さなければ追い越しは可能となります。
この標識とは別で下図の”補助標識に追越し禁止の文字”まで付いている場合があります。この場合はどんな場面でも追い越しができない追い越し禁止の標識となります。意味が異なるので違いに注意しましょう
㉗.交差点とその前後30メートル以内の場所は追い越し禁止場所である
【×】
追い越し禁止なのは前後ではなく、手前30mです。追い越し禁止場所の問題で”前後”と出たらその解答は確実に✕になります。
㉘.運転免許は「第一種運転免許」、「第二種運転免許」、「原付免許」の3種に区分される
【×】
「第一種運転手免許」「第二種運転免許」「仮運転免許」の3種に区分されるが正解です。第一種運転免許とは自動車や原付を運転するのに必要な免許です。第二種免許はタクシーや路線バスなどのお客さんを乗せて商売(旅客運送)をするのに必要な免許。仮運転免許は練習や試験で路上を走行するのに必要な免許です。
㉙.普通二輪免許で、総排気量550ccの二輪車を運転してもよい
【×】
普通二輪免許では総排気量400cc以下の二輪車まで運転ができます。400ccをこえると大型二輪免許が必要になります。大型二輪と普通二輪の境界線は400ccと覚えておきましょう。
㉚.オートマチック車で交差点で停止する時、停止時間が長くなりそうだったので、ハンドブレーキをかけて、チェンジレバーをNに入れ、ブレーキペダルを踏んで待った
【〇】
普段の信号待ちではドライブのままブレーキを踏んで待ちますが、設問のように停止時間が長くなりそうな時はクリープ現象防止などの観点からハンドブレーキなどの措置を取り、チェンジレバーをNで待つ方法もあります。ただし、この方法をとる場合は発進に出遅れないように注意する必要があります。
以上30問です。お疲れさまでした。
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