こんにちは!マルコです。
この記事では、第1段階項目2「信号に従うこと」について解説していきます。
信号なんて簡単簡単!
青は進め、黄色は注意、赤は止まれでしょ?
あっ、それ間違ってるよ!
実際の信号の意味はもう少し複雑…。
それに青・黄・赤の信号以外にもこんなマニアックな信号もあります。
目の前にこんな信号が現れたらあなたは冷静に運転できますか?
この項目では、基本的な信号からマニアックな信号まで誰でも分かるように解説。学科試験対策や交通ルールの再確認に役立ててほしいです。
YouTubeでも解説しているので、是非映像でもチェック!
それでは早速いきましょう。
信号の意味
まずは基本的な青・黄・赤信号について解説します。
青色の灯火
青信号でまず覚えてほしいのは、青信号=進め、ではありません。
車にとって青信号の意味は、『直進・左折・右折することができる』となります。
『直進・左折・右折することができる』というのは歩行者や他の交通が良ければ進んでもよいという意味。なので青信号でも画像のような場面では車は進んではいけません。
もし青信号の意味が『進め』ならこのおじいさんは大変な事に…。という事で青信号でも周囲に気を付けて走行する事が大事なんです。
また青信号でも軽車両と場合によって原付(※)は、右折時に二段階右折が必要になります。
二段階右折とは、画像の様に右折を二段階に分け、二つの信号を使って右折する方法のことです。他の車と比べて速度の遅い軽車両と原付(特定小型原付も)は、安全の為に右折の方法が異なると覚えてほしい。
- 「右折方法(二段階)」の標識がある
- 車両通行帯が3つ(片側三車線)以上ある
交通整理の行われている上記の交差点
黄色の灯火
まず、黄色信号=注意して進め、ではありません。
車にとって黄色信号の意味は、『停止位置から先に進んではいけない。しかし黄色の灯火に変わった時に停止位置に近づいていて、安全に停止できない場合はそのまま進むことができる。』となります。
簡単に言うと『止まれ。ただし安全に停止できない場合(※)はそのまま進んでOK』って感じ。
たまに黄色信号の間は、通行しても問題ないと思っている人がいるけど、安全に停止できるタイミングであれば、止まらないとそれは「信号無視」となり立派な交通違反となります。停止できるのなら停止線がある場合は、その線の直前に合わせて停止しましょう。
停止することにより、急ブレーキになり
●追突される
●スリップしたり転倒する
●同乗者に危険を与える
などの危険が予測される場合
赤色の灯火
赤信号に関しては、そのまま『止まれ』でオッケー。以上です。
ちょっと変わった信号
次は少しマニアックな信号を解説しきます。といっても街中にこういった信号も普通にあるので必ず全部覚えなくてはいけません。
青色の灯火の矢印
画像の信号は赤信号ですが、その下に青色の右矢印が付いています。この場合は、赤信号でも車は矢印の方向に進む事ができます。右向きの矢印の場合は転回(Uターン)することもできます。
ただし、右向きの矢印の場合には、軽車両や二段階右折が必要な場合の原付は右折できないので注意です。
黄色の灯火の矢印
画像の信号は赤信号ですが、その下に黄色で左の矢印が付いています。この場合は、「赤信号でも路面電車は矢印の方向に進む事ができます。」
この矢印で進めるのは「路面電車」のみなので、車は進んではいけません。
黄色の灯火の点滅
点滅。画像では伝わりませんが点いたり消えたりと点滅している状態。よく深夜帯になると交通量の少ない道路はこの点滅信号に切り替わったりしますよね。
黄色の点滅信号の意味は「注意して進む」になります。他の交通が良ければ止まらずに通行してオッケーです。
赤色の灯火の点滅
赤色の点滅信号は、「車は停止位置で一時停止し、安全を確認した後に進むことができる。」
赤色の点滅の場合は、一時停止と安全確認が必要となります。意味としては一時停止の標識と一緒と覚えましょう。
時差式信号
特定の方向の信号機が赤に変わる時間をずらしてある信号機。
上記画像の場合、青い車側の信号のみ青信号なので、対向車を待たず右折することができます。
セパレート信号
青信号に点灯せず、青色の矢印信号だけで交通整理を行っている交差点。うっかり矢印信号を見落として停止すると追突される危険があるので注意しましょう。
スクランブル交差点
車に対して全ての信号を赤にし、歩行者を自由な方向へ横断させる交差点。人通りの多い繁華街の交差点でよく見かけます。
手信号と灯火による信号
次は手信号と灯火による信号。手信号は免許試験で間違える人がかなーり多いです。ただコレさえ覚えておけば大丈夫という攻略法があります。学科試験が控えている人は絶対に見て理解してほしいです。
手信号攻略法
まず最初に覚えてほしい一番大事なことが、手信号や灯火による信号の時は、対面する交通は必ず赤信号になるということ。対面は必ず赤なので、手信号で覚えるのは横の交通だけなんです。
画像の様に『腕を横に水平に上げている』、『灯火を横に振っている』この時は横の交通は青信号の意味となります。
画像の様に『腕を垂直に上げている』、『灯火を頭上に上げている』この時は横の交通は黄色信号の意味となります。
- 対面は必ず赤信号
- 腕を上げたら黄色信号
- それ以外は青信号
まとめるとこんな感じ。これを覚えてるだけで学科試験で1~2点ゲットしたようなものです。
信号機の信号と異なる手信号
手信号でもうひとつ覚えてほしいのが画像の状態。対面しているので警察官の手信号は赤信号を示していますが、信号機の信号は青。
この様に信号機の信号と異なる手信号をしている時は、手信号に従わないといけません。
緊急自動車が走行している場合などで、警察官がそうする時があるので覚えておきましょう。
停止位置
前方の信号が赤や黄色の場合は、信号に従い停止する必要があるがその停止する位置にも決まりがあります。その位置のことを停止位置といいます。信号に従い停止する時は次の画像のように停止しましょう。
●停止線がある時は…
・停止線の直前
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〇停止線がない時は…
・交差点ではその直前(交差点のすぐ近くに横断歩道や自転車横断帯があるところでは、その直前)
・交差点以外で、横断歩道や自転車横断帯、踏切があるところでは、その直前
・交差点以外で、横断歩道も自転車横断帯も踏切もないところでは、信号機の直前
・交差点以外で、横断歩道も自転車横断帯も踏切もない手信号では、警察官や交通巡視員の1m手前
ややこしくて覚えにくいと思いますが、停止線があれば停止線、それ以外では交差点や横断歩道には進入せず、その直前では停止しないといけないと覚えたらいいと思います。
左折可
最後は左折可の標示板。この標示板がある交差点では、車は前方の信号が赤や黄色であっても歩行者や周りの交通に注意して左折できます。
左折可で注意してほしいのが「一方通行」とめちゃめちゃソックリなこと。よく引っ掛け問題で出てくるので二つの違いに気を付けましょう。
ちなみに左折可は、全国でみても300程度しか設置されていないレアな標示板。都道府県によっては設置されていない県もあるとか。ただ学科試験ではよく出るし、いざ遭遇した日のためにも覚えておきましょう。
それでは今回の教習は以上となります。お疲れさまでした。