映画『ジョーカー』を観て考えるべきこととは【感想/レビュー/評価】

ジョーカー joker 映画 感想 レビュー

10月4日より日本・全米など世界各国で同時公開中の、話題の問題作『ジョーカー』観てきました。


米国では「現実の暴力を誘発する可能性がある」とされ、公開前には警察による映画観覧への注意を促す声明が発表されたり、陸軍・警察による警戒態勢のうえ、手荷物検査などが実施されての上映であったりと、社会的に物議を醸している映画です。


その噂を聞いて、「へー。なんだか面白そうだな」と軽ノリで、映画館に観に行ったら大変痛い目にあいました(いい意味で)
本記事ではこの映画の感想と、僕が思う『ジョーカー』を通して考えるべきことを書きましたので良ければお付き合い下さい。

まずは、ざっくりと映画の感想です。

 ジョーカーがめっちゃかっこいい

‣ ただの映画とは思えない設定・リアリティ

‣ 弱っている時に見ると感情移入し過ぎて辛いかも

映画『ジョーカー』を観て考えるべきこととは【感想/レビュー/評価】

本記事にストーリーのネタバレはないですが、今から観覧予定の方はあらすじ以降は読まない方がいいです。この映画は是非、前情報なしの真っさらな状態でまずご覧ください。

あらすじ (予告編トレイラー)

映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開

【あらすじ】

「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。

引用:スターシアターズ公式サイト

感想

いやーすごい映画でした。しばらく引きずりそうです。
久々に余韻が残る映画を観ました。観終わった後ずっと頭の中が会議しています。個人的にはそういう映画はチョコレートドーナツぶりです。


僕が思ったこの映画『ジョーカー』の魅力は3つです。

ジョーカーのキャラクターが魅力的

主演のホアキン・フェニックスの怪演

「俺もジョーカーなっちゃうかも」と思わせる程の闇堕ち過程への丁寧な心理描写

ジョーカーの魅力

まず、ジョーカーがカッコいいっす。
歴代いろいろジョーカーがいますが、今回のジョーカーは色気がすごい。僕は今までのジョーカーで一番好きです。

ですが、今作はジョーカーの生い立ちの映画ということもあり、「ジョーカーは得体のしれないままでよかった」とかっていう声もあるみたいです(笑)僕は歴代のジョーカーは全部別物だと考えているので気にならないですが。


でもそう議論されるくらいに、ジョーカーというキャラクターは同シリーズのファンの間では特別な存在であり、本来敵キャラであるジョーカーに多くの人が心惹かれていることがわかります。


昔、直木賞作家の西加奈子さんがラジオかテレビかで言ってたんですが、ワルがモテるのは「死に近い存在」だからっていうのがあるらしいです。(だからヤンキーはモテるみたいな会話の流れでしたw)
観ている人はジョーカーのどこに魅力を感じてるのかと考えたんですが、死と背中合わせのようなきわどさに対して本能的に魅力を感じているのかもしれないなと思いました。

ホアキン・フェニックスの怪演

ジョーカー自体のキャラ以外にも、映画の魅力として主演のホアキン・フェニックスの演技がとんでもなかったです。
その証拠にこの映画を観て「もしかしたら自分もジョーカーになりかねないかも」と思う人、レビューが多いです。


庶民→ジョーカーという脚本上、同情と共感からそういう思考になりやすいと思いますが、ホアキン・フェニックスが実にリアルに闇堕ちするアーサー(ジョーカー)を演じています。
ジョーカーになった後も素晴らしい狂いっぷりでした。煙草吸って歩いているだけでなんかもうすごい…。

今年のハロウィンは、ホアキンジョーカーのパリピが量産されそうな気がします。なんか嫌ですね。

考えたこと

出生から経済的に貧しく、愛情も受けられずに育ち、病気で精神はボロボロ、心の拠り所もない。
それなのに周囲からは「気味が悪い」「普通にしろ」「面倒をかけるな」
心無い言葉や周囲の白い目、からの直接的な暴力。それらの蓄積と不運が重なり、映画では事件が起きました。 ジョーカーとは「社会が生んだ悪」ともいえます。

この映画を観ていて「無敵の人」という言葉を思い出しました。

意味としては、「人間関係も社会的地位もなく、失うものが何もないから罪を犯すことに心理的抵抗のない人間」ということで、ネットスラングとして元々あった言葉のようですが、「黒子のバスケ脅迫事件」の犯人の意見陳述文により一部大衆に認知されました。(知らない方はググってみて下さい)


境遇も違ければ、動機も違いますが、ジョーカーも「無敵の人」といえます。
そしていま自暴自棄になった「無敵の人」による凶悪事件が増えているといわれています。


そういった事件に対して、某著名人が「一人で死んでほしい」とテレビ番組で発言したことが一時期話題になりました。被害者側に立って考えたら確かにそう思います。
ですがジョーカーの劇中ではこんなセリフがあります。

「ただ優しい言葉と、ハグがほしかった」

引き金をひいたのはジョーカー自身ですが、ひかせたのは周囲かもしれません。
映画のキャラと現実を重ねすぎるのはあまり適切ではないかもしれないですが、この映画を観終わった後にはそう考えてしまいました。

まとめ

平日の午前中に一人で映画館に観に行ったんですが、作品柄からか同じような一人のお客さんが結構多かった気がしますね(笑)

でも、小難しいことを考えずにエンターテイメントとして観ても楽しめますね。観た人によって、色んな解釈で楽しめる映画だったなと思いました^^

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