【最近、疲れ気味のあなたに】そして、バトンは渡された / 瀬尾まいこ【小説】

そして、バトンは渡された

みなさん、本屋大賞という小説の賞を聞いたことはあるでしょうか?

本屋大賞とは、”全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本”というキャッチコピーのもとに、実際の全国の書店員さん(アルバイトなども含む)が自分自身で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った、今年度ナンバーワンの日本小説をガチで選ぶ文学賞のことです。


そんな2019年度の本屋大賞に、本記事タイトルにある小説「そして、バトンは渡された / 瀬尾まいこ」が選ばれました。


ちなみに僕は著者の瀬尾まいこさんの小説のファンで、瀬尾まいこ著の本は全部読んだんじゃないかというくらいの瀬尾ラーなんですが、今作は文庫化されるまで我慢するつもりでした。が!もう待ちきれないと最近Kindleでポチってしまいました^^;


今回はそんなおすすめの小説「そして、バトンは渡された」のレビューを書いていきます!


個人的には、普段小説を読まない人にもおすすめの小説だと思います。
というのも、僕もそんな感じで昔、実家に転がってた「卵の緒」という同著の小説を読んで読む手が止まらなくなった経験があるからです(笑)

難しい言葉もなく取っ付きやすい文章だと思います。

こんな人におすすめの小説!

小説って読んだことないけど一冊くらい読んでみるかーって人

家族のありかたについて考えることがある

ほっこり・アットホーム・ほのぼの系な話が好き

なんか最近、心が廃れている気がする

二つくらい当てはまったら、本記事を読んだ後にKindleの試し読みをおすすめします^^

あらすじ

森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。

主人公は、森宮優子という女子高生です。
優子には父親が三人、母親が二人います。両親の離婚などの理由から家族の形は十七年間で七回も変わってしまいます。
それだけを聞いたら、地獄のような日々を送る主人公が苦難を乗り越えていく話かな?と思いがちですが、そうではありません。

困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況に申し訳なくなってしまう。

小説の冒頭の文章ですが、このように優子自身は置かれている状況を不幸と思っていません。


「そして、バトンは渡された」は一見、不幸な境遇に思える優子が、周りの人たちに触れながら、幸せに日々を生きていく話です。


そんな境遇でどのようにして幸せを感じることができるのか?
物語としては五人の個性的な親と、優子との関係性に理由があるのですが、深堀りしていくと著者の瀬尾まいこさんの人となりにその秘密がある気がします。

瀬尾まいことはどんな人?

1974年、大阪生まれの45歳。父親のいない母子家庭で育つ。
大学卒業後、中学校の国語講師として働きながら、正教員になるため教員採用試験を受けるも何度も落ちてしまう。

その時に、書いていた小説が「坊っちゃん文学賞」の大賞を受賞し、小説家デビュー。
大賞を受賞した時に思ったのが、「次の教員採用試験の自己PRに書けることが増えた」だそう(笑)
その後、教員採用試験を通過し、仕事は教員と小説家の二足の草鞋となる。

しかし、35歳の時に体を壊し教員を退職。こどもを生むのは無理かもしれないと考えるも、子供と関わりたいという理由から勉強し、保育士免許を取得。
そんな時に夫との子供を思いがけず妊娠。無事出産し、現在夫と娘との三人家族。子育てをしながらも執筆を続ける。


学校生活の書き方が詳しいと思ったら元先生でした。
そしてその念願の教員になった後に体を壊し退職…そこから保育士の免許取ってと…その行動や、ネットのインタビュー記事の、“辛い過去ばかり見ても仕方ないから未来を大切にしたい”といった言葉からも見て、前向きな人という印象があります。

小説の登場人物もポジティブでユーモアなキャラが多く、読んでいてクスリと笑ってしまう場面もありました。

まとめ

この小説は、登場人物の心の闇をえぐりつつ、壮大な展開が続き、最後には大どんでん返しが――。みたいな小説ではありません。(そういうのもすごい面白いですけど)

悲しい、暗い話は今回はいいから、読後感が幸せな気持ちになる小説が読みたい!って人におすすめです。

もし今の自分が幸せな境遇じゃなかったとしても、「そして、バトンは渡された」を読んだ後は、違う角度で物事を見ることができるようになるかもしれません。
あと読んだ後はちょっといい気持ちになって周りの人にやさしくできると思います(笑)

気になった方がいたら是非読んでみて下さい^^

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